夜道。

暗い夜道を自転車で走ってた。



1人で走るのは怖い。
誰か隣に・・・誰でもいいの。1人で走るのは怖いから。

でも


その夜道に 1つ ただ光があるだけでホッとする。
煌々と燈る、1つのヒカリ。


その場で
全く動くことなく 光るヒカリ。
たった1つなのに。
ヒカリもひとりぼっちなのに
暗闇を掻き消すように 「あっちだよ」って
道を私たちに示してくれる。


何メートルか先に。
このヒカリの友達がいるんだ。
遠く離れていたって、その場から動けなくたって。
仲間がいる。
そう思うだけで そう思えるだけで
毎日 毎日
光を燈すことができる。私たちに道を示してくれる。


目先のことだけじゃなく、周りを見てみよう。
そうすれば 
きっと何かが見つかる。
きっとその「何か」が分かるときがくる。

その時まで


光を放ち続けようじゃないか。
迷わないように。
見失わないように。


そして少しずつ オトナになっていく。